INGMコラム

医療BCP

事業継承での選択ポイント

歯科医院は、現在過剰だと言われています。実は、動物病院も近い将来、同じような状況になるのではないかと、数年前からクライアントにはお伝えしてきています。このことを踏まえた上で、両業界に起こり得る内容として、事業継承できない病院・クリニックの増加が予想できます。

 

今回は、事業継承したい側に立ったお話です。

一言で、事業継承といっても様々なパターンが存在します。

 

1.所有者は自分名義で、院長職や運営権のみ継承させたい

2.クリニック自体を売却して退職金かわりにしたい

3.別法人への取り込みを希望したい

 

細かく分類分けするともっとあると思いますが、大きく分けて、この3パターンに当てはまると思います。

 

1は、親族で継ぐ方がいない場合、または他の者に院長として事業継承を考えている方になります。この場合、求人募集が主体となり、その方との契約内容もしっかりと詰めないと、数年後やっぱり辞めますとなれば、また始めから事業継承のやり直しになります。場合によっては、本来の後継者がまだ若く繋ぎでの意味合いであれば、良いかもしれません。

 

2は、そのままですね。ただし、いくらで売却できるのかは、これまでのクリニックの実績や立地、資産価値としてどの位で査定されるのかにより、退職金となる売価価格も変わってくると思います。メリットは、まとまったお金が入ることです。

 

3は、分かり易いところでM&Aです。この契約内容にもよりますが、役員報酬や固定給ともなれば、引退するまでの間は生活は安定します。また、在庫や備品類の買取もあれば、そこでも臨時収入的なお金も動くことがあります。それに加え、社保等の加入により、福利厚生の充実や院長時代よりも自分の時間を得ることも可能になります。何よりも、経営に関するお金のことや従業員のことで頭を悩ますことはなくなります。しかしながら、いち勤務医になるので、これまでの感覚で過ごすことは難しいという認識は必要です。

 

その時の環境によって、選択肢は異なると思いますが、その事前準備は必要になると思います。

 

相談窓口:info@ingm.co.jp

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2017/03/30   ingm

退き際が重要

最近、ニュースでは国有地売却問題から官僚における「忖度」という話題が挙がっています。また、旅行会社が破産申請をして、そこで申し込んだ旅行者が多額の被害が出るなど、会社側による引き際/退き際の悪い話題ばかりです。

 

私の経験上、「イケイケどんどん」の体質のトップは、引き際/退き際を見間違える傾向にあるように思えます。決して、「イケイケどんどん」がダメというわけではありません。時には、そのような勢いは必要です。しかしながら、それを制御する役割の者が同時に存在しないと、大変なことになります。

 

それでは、引き際/退き際とは何なのか?!これは非常に難しい。状況や環境、時代によっても、その引き際/退き際のタイミングは異なってくると思います。

 

分かり易い例えを挙げるとすると・・・。

好きな人がいて、想いを伝えたが、振られてしまった。

(①諦めるポイント 引き際/退き際)

 

やっぱり好きで諦めがつかないから2度目の想いを伝える。振られる。

(②諦めポイント 引き際/退き際)

 

最後にもう一度、想いを伝えるが振られる。

(③諦めポイント 引き際/退き際)

 

このような場合、判断が非常に難しい。場合によっては、何度も想いを伝えてうまく行くケースもあるでしょう。しかし、その逆もあります。もしかすると、ストーカーなどと被害を訴えられる可能性すらあり得ます。

 

この場合、告白する前の関係性はどうだったのか。振られた後の関係性はどうだったのか。3回目に告白した時の相手の心情は考えていたのか。など状況把握が必要になります。これ実は、会社でも同じことが言えます。

 

開業する時や新規事業立ち上げした時、はじめから利益が出ることは稀です。多くの場合、ある一定の線を引くはずです。例えば、赤字が○○万出たら辞めよう、見直そうなど。ここのラインをズルズル下げていき、最終的に取り返しのつかない結果を招くことがあります。

 

勿論、業界全体で勢いがあり先行投資が必要でラインを下げるなどの勝負の時も必要なこともありますが、それで成功する人はそれなりの根拠と周囲の助言等をしっかりと自分なりに落とし込んでいる方だと思います。つまり、自分なりの引き際/退き際を理解している人なんだと思います。

 

この引き際/退き際、社会で生きていく上では、絶対に必要なことだと思います。

 

 


 

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2017/03/28   ingm

進路に悩む学生へ

3月は、旅立ちの月でもあり、新たなスタートラインにつく月でもあります。特に4月より新高校3年生のお子さんを持つ親御さんは、お子さんの将来について本人から相談を受けることも少なくないのではないでしょうか。

 

私は、色々な場に出ることが多いのですが、最近進路相談のような話を頂きます。かと言って、決めるのは本人なので参考程度の話しかできません。一番聞かれるのは、大学受験で何学部に行けば良いのかという相談や、それに付随してどんな職業が良いのかと聞かれます。

 

私は決まって、法学部と答えます。そして職業に関しては、金融機関。もっと言えば、銀行の職業を勧めます。これはあくまで私の主観ですが、法律に少しでも免疫があれば、会社の色々な部分で役に立つ機会があるように思います。また、銀行で総合職として入社できれば、必ず厳しい環境に置かれますので、物事の捉え方、視野が広がると思います。しかしながら、銀行への就職はハードルが高いかもしれません。

 

次に、お話するのは、中小企業でオールラウンドで仕事を経験させて貰えるような会社です。これはある意味、銀行や大企業と異なって、先人がいないケースが多いので開拓していかなくてはならないケースがあります。

 

そして、何よりもどんな職場でも一定ライン知識として使えるのが、ファイナンシャルプランナーの資格です。ここで言っておきたいことは、FPの資格があってもあまり役には立ちません。FPで得た幅広い知識が必ず役に立ちます。極端な話、FPの資格がなくとも同等な知識があれば視野が広がるきっかけになると思います。

 

今日は、かなり偏った内容でしたが、何かのきっかけになれば嬉しいです。

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2017/03/18   ingm
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