INGMコラム

事業継承を考える

歯科医院や動物病院での事業継承を考えます。

日本の人口は、減少傾向にあります。このままでは、2050年には1億人を切ると言われています。

1億人というのは、一つの基準であり、1億人いると国内でのマーケットが維持されます。とは言え、現在でも個人で営むクリニックでは、後継ぎ問題が表面化しています。

 

そこで挙がってくるのが事業継承です。

事業継承には様々なパターンがあります。クリニックの不動産を所有している場合やそうでない場合。自身は、現場に残る場合や完全に任せる場合。老後を考えてまとまった資金を必要とする場合や定額的な収入を得たい場合。売却する場合など。

 

それぞれ、ライフプランや条件によって内容が異なってきます。

ここで注意がひとつあります。それは、自身の条件なども重要なのですが、継承してくれる相手のことを考えることです。

 

ビジネスは、相手が居てこそ成り立つことがほとんどです。

自身の希望を押し通すことも大切ですが、これまでの経緯・環境を考えバランス感覚でしっかりと現状を理解することです。

 

実際に私が経験した実例では、3,000万円で売却したいとの希望がありました。

現地確認したところ、機械類は既に20年経過したものしかありませんでした。(資産価値は0円です)患者数も差ほど多くありません。客観的に見ても3,000万円の希望価格には程遠い内容です。これでは、話のテーブルには付きにくいというのが印象的でした。

 

結果的には、1,000万円での売却です。

これでも少し高い気がしました。今回は、私が買い手側に立っていましたので色々と交渉や査定も行いました。売り手側にも仲介業者さんがいらっしゃいましたが、3,000万円では売れないことは薄々分かっていたようでしたが、先生との付き合いも長いことからなかなか言えなかった部分もあったのでしょう。

 

事業継承は、譲る方も引き受ける方も今後の生活があります。

客観的に判断できる人、色々な選択肢を提供してくれる人が間に入ってもらうことが重要だと思います。

 

2019/01/16   ingm
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